内見時に必須の4つのアイテムとチェックポイント

内見時に必須の4つのアイテムとチェックポイントとは?

インターネットや不動産屋さんで「これは!」という物件に出会ったら、さっそく内見に出かけましょう。スケジュールや距離の問題で内見ができないこともあるでしょうが、内見を経ずに契約を結んでしまうのはやはり無謀と言わざるを得ません。

コンピュータや雑誌、間取り図からでは分からない情報を得られる内見でチェックすべき項目をピックアップしてみました。

…と、その前に間取り図をしっかりチェック

間取り図の見方については????で説明しましたが、その間取り図から浮かび上がってきた疑問を事前に洗い出し、整理した上で内見にのぞみましょう。

また、かなり有力な物件であれば、引越しの際に搬入する予定の家具をどう配置するかまで考えておくと便利です。間取り図に当てはめることで、幅や奥行きを計るべき箇所が分かりやすくなります。

内見に持参したい4つの必須アイテム

寸法リスト

新しい部屋に持ち込む予定の家具や大きな電化製品の寸法を書き並べたリストを用意します。内見の際にしっかりと計り、入居後に「冷蔵庫や食器棚などが希望の場所に入らない」といった最悪の事態を避けるために重要です。

メモ帳

何件も続けて内見を行う際には必須のアイテムです。記憶に頼るのはあまりにも危険です。各部屋の良かったことろ、気に入らなかったところをすべて書き留めておきましょう。

メジャー

物件によっては、通路や入口を家具が通らないということも起こり得ます。上記の「寸法リスト」を確認しながら、サイズを図るようにしましょう。

方位磁針

物件情報には「南向き」「日当たり良好」と書かれていても、限りなく東向きの南であったり、ひどい時には情報とまったく異なる場合もあります。日当たりにこだわるなら、方位磁針は必須です。

内見は日が昇っているうちに

内見は、できるだけ午前中、遅くとも昼過ぎには実施するようにします。日が暮れてからでは、まず日当たりが良いのかが分かりません。暗くなればなるほど、周辺の環境も分かりにくくなります。もちろん、生活リズムによっては夜の周辺環境の方が重要かもしれませんが、そのまま契約という可能性がある場合は、その部屋をより早く抑えることが可能です。

内見する部屋はできるだけ厳選

1日に何件もの内見をこなせば効率が良いように感じられるが、実は逆で、情報が混乱してしまうことうけあいです。1日の件数は3~4件が妥当です。

時間や候補数の都合上、どうしても1日に多くを回る必要がある場合は、上記のメモ帳をフル活用しましょう。

あと、多くの部屋を見た日は、その日のうちに入居を決めることは避けるのが無難です。あとからゆっくりと条件などを検討する時間を設けましょう。冷静に客観的な視野で再度吟味することが重要です。

なるべく歩いてみよう

不動産屋さんに帯同しての内見では車での移動になると思いますが、できるだけ部屋の周辺を歩き回るようにしましょう。駅からのアクセスはもちろん、周辺環境やバスの運行状況などをチェックします。

有力候補となった物件にはできることなら2度訪れるようにしましょう。1度目に昼間、2度目は夜という風に時間や曜日を変えることで、治安や環境をチェックします。

まだ入居者がいる部屋の内見

内見を希望しても、目当ての部屋にまだ入居者がいるという場合もあり得ます。特に1~3月は、4月からの進学や就職に合わせて退去する人が多いため、そうしたことがよくあります。

こうした場合は、不動産屋さんから入居者に断りを入れてもらって内見をすることになります。不在などの場合は同じつくりの部屋を見せてもらうことになります。もし入居者が内見を了承してくれた場合は、住み心地も聞いてみましょう。

内見で見るべき部屋の設備とは?

間取り図では部屋の広さや形などを見ることができますが、実際に見た時に感じる「広さ」、さらに家具などを搬入して設置した後に感じる「広さ」には違いがあります。内見の際には、どんな家具をどこに置くのか、どうやって利用するのかなどを想像しながらチェックするようにしましょう。

キッチン…コンロとシンクまわりの広さをチェック

ワンルームの場合、キッチンはかなりシンプルな造りであることが多いです。シンクまわりにまな板や洗い物を置くスペースすら無いということも。少し古い物件では、小型の冷蔵庫を完備していることもあります。自炊をする・しないによって冷蔵庫の使用頻度はかなり違いますが、自炊をしようと思っている人には厳しいサイズと言えます。また、コンロも1口では自炊派には物足りないと感じられるはずです。

バスルーム…カビ対策に換気扇と換気口は必須

入浴後、バスルームを乾燥させるために必要なのは小窓ではりません。窓はしっかりと閉めた上で換気扇を回し、ドアに設置された換気口から空気を取り込むのが理想的な方法です。ですので、換気扇の動きと

最近設置が増えている浴槽乾燥装置があれば問題はありません。

洗濯機置き場…スペースを確認

内見の時に見落としがちなのが洗濯機置き場です。ベランダやバスルーム、洗面所まわりに置き場が設けられていれば問題ありませんが、外側の通路や玄関近くに設置場があることもあります。おさまりの良い場所に置けるかをチェックしておきましょう。

床に浸水するのを防ぐ薄い箱状の洗濯機置き(防水パン)が取り付けてあることも要チェックです。万が一、水が溢れても排水溝に水が流れるようになっているのでトラブル防止に欠かせないアイテムです。

脱衣所や洗面所がある部屋は便利ですが、ここに洗濯機置き場が設置されていることも多いので、設置した場合を想定して、邪魔にならないかを見定めておきましょう。

コンセント差込口…古い物件は極端に少ないことも

特に古い物件でチェックしておきたいのがコンセント差込口の数です。極端に少ない部屋があるので注意が必要です。

カーペット…敷金トラブルの火種にも…

まれに洋室にカーペットが敷かれていることがあります。カーペットは本サイトのメインテーマである敷金トラブルにおいて、カーペットが火種となることもあります。いつから使用されているのかを大家さんか不動産屋さんに確認しておくようにしましょう。詳しくは敷金は全額返還が基本!引越しでダマされないための基礎知識をご覧ください。

窓…まずは開けて外を見よう!

内見の時には窓を開け、

  • 隣の家との距離
  • 騒音の具合
  • 悪臭の有無
  • 各方面の日当たり

などを確認しましょう。

いくら南向きの部屋でも、目の前に高層ビルが建っていては意味がありません。窓から南の空を見渡し、室内に日が届くかをチェックしましょう。冬は太陽の高度が低いので、そのあたりも考慮する必要があります。

雨戸や網戸の有無も窓のチェックポイントです。

部屋の補修状況…最初からあるキズなどをチェック

入居前こそ重要!知っておきたい普段からできる敷金トラブル回避術で書きましたが、敷金トラブルは退去時の問題ではなく、入居前から始まっています。同記事からチェックリストをダウンロードできますので、ぜひチェックに活用してください。

まとめ

希望の物件を自分の目で確認する内見は、より良い部屋探しには欠かせないプロセスです。

上記の

  • 寸法リスト
  • メモ帳
  • メジャー
  • 方位磁針

はどれも100円ショップで購入できると思います。備えあれば憂いなし、です。しっかりと準備をして内見へと臨みましょう。

関連記事

  1. 「敷金を全額返還して欲しい」といった意思を大家さんや不動産屋さんにしっかりと伝える際に有効なのが「内容証明郵便」です。

    訴訟も辞さないとの決意を示す「内容証明郵便」とは?

  2. 賃貸物件の間取り図のチェックポイント

    賃貸物件の間取り図のチェックポイントとは?

  3. 築年数を含む6つの「家賃」構成要素

    6つの「家賃」構成要素とは?

  4. 「敷金トラブル」を予防する部屋探しとは?

    普段からできる敷金トラブル回避術とは?

  5. 訴訟(裁判)というと、多額の費用が必要というイメージがあるかもしれませんが、「少額訴訟」に必要な金額は合計で2万円前後です。

    敷金返還の最終手段である「少額訴訟」とは?

  6. 家賃交渉のテクニック

    値引き交渉、家賃交渉で失敗しないテクニックとは?

PAGE TOP